あることないこと:未知の旧友と邂逅

バレエ「白鳥の湖」観て思うこと

 

第3幕

舞踏会の場で王子は数人の嫁候補から嫁を選ぶ。でも前日にオデットと結婚することに決めてるから見向きもせず心ここに在らず。結果オデットに扮したオディールをオデットと誤認して求婚してまう。

 

ってことになってるけど、これは本当に誤認なんだろうか。オデットは白鳥で白、オディールは黒鳥で黒、見た目(衣装)の色が違うから観劇者からは全く異なったものに見える。いっぽうで劇中の王子にはオデットそっくりな白色?に見えている「設定」なのかもしれないけど。

それでもオデットはあんな自信満々に王子を誘惑しないはずだし、舞台のど真ん中で34回フェッテしないだろうしさすがに王子だって違和感覚えるのでは、と思うわ。

なので、3幕の悲劇はオデットのそっくりさんに騙されて白鳥たちの呪いが解けなくなってしまった、ことに加えて王子が一瞬で黒鳥オディールに気移りしてしまったところにあるのではないだろうか。白鳥サイドもお、浮気やん!!って傷ついてるはずやで。

 

ただ、バレエの配役で3幕の黒鳥は白鳥と同じ人物が担当することがほとんどであり、演じ分けの技術表現力が求められる。あと個人的に一番好きなのは2幕です。