曇りところにより穀物の雨
結婚相手を募集します!条件はたったの一つです!
ルソーの『エミール』を全巻読んでいることです!
「なんでですか?」
そりゃあ、将来子供が産まれて育てることになるかもしれないから。
「なんで『エミール』なんですか?」
すごいからです。
「他にもたくさんあるじゃないですか」
でも私はルソーの教育論を尊敬してるんです。
「ちなみにあなたは『エミール』全巻読んだんですか?」
いいえ。
「どこまで読んだんですか」
中です。
「エミールまだ結婚してないじゃないですか。」
ソフィーとも出会ってない。
「ほんとにやる気ありますか?」
あるわけないじゃないですか。結婚なんて、今の生活に1ミリも必要ないんです。子供だって、そのうちいつか会いたいなあって思うけど、今いたって私も子供も大変ですよ。他にやらなきゃいけないことたくさんあるんだから。でも、身体的なタイムリミットがあるんです。だから焦らなければならないし、こうやって考えて悩んだりしてるんじゃないんですか。「そのうちいつか会いたいなあ」って気持ちのためにいまからどうにかしないといけないのです。だからと言って誰でもいいわけないでしょう?みんなそうですけど。人生かかってるんだから。恋愛結婚だって怖いですよ。ちゃんと考えていれば別ですけど、盛り上がった拍子に入籍とかどんな粗相だよって思います。人間の生殖はそこらへんの鳥や虫よりも多大なリスクを背負うものですからね。だからと言って安定を重視した機械的な生活も嫌です。会えるかわからない子供が中心の生活も嫌です。要するに、子供のために結婚するけどその相手は子供がいなくても楽しく過ごせる人でないといけないのです。それに腹が立つのは私が適齢期だからって今までの社会的関係を超えて距離を近づけようとしてくる人がいることです。適齢期の人間はこの違和感を我慢しながら、寛容な心で歓迎しなければならないのでしょうか。案の定私はそういう人間に拒否をし続けていますけど、まだ若いんだから近づいてくるうちが華、そんなだと誰にも相手にされなくなるぞと、言われるんですよねえ!どないなってんのまじ
「幸せになれると、いいですね」